[ITエンジニア]初めてのシステム移行気を付けるポイント5選

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対象者

今までシステム移行をしたことがない方
始めてプロジェクトに参加するが、何を意識すればよいか分からない方
部下にメインで進めてほしいが、指導方法が分からない方
社内情報システムの担当者

担当者が気を付けるポイント5選

1,目的を突き詰める

2,スケジュールを管理する

3,関係者を洗い出す

4,関係者へのヒアリング

5,作業手順書の作成

それでは、早速見ていきましょう。

目的を突き詰める

システム移行のプロジェクトに初めて参加したときは
何をすればよいかわからないと思います。
それぞれの、役割や立場で色々と変わります。
その中でも一番大切なのは「目的」を突き詰めることになります。

そもそも目的とはなんでしょうか。

この思考は経験は一切関係なく、どれだけ思考したかが反映される場所になります。
例えば、今回はサーバーの移行プロジェクトにあなたが参加したとします。

目的はなんですか?と聞かれたらなんと答えますか???

大多数の方はサーバーを移行する、や

ちゃんとサーバー移行を完了させるなどになる方が多いと思います。

しかし、それらは目標であって目的ではないです。

上記を聞いてハッとなる方は物凄く頭の良い方だと思います。
まず、目的と目標の違いとして、短期的点でみるか長期的広い範囲で見るかの差があります。

今回の目的は、新しいサーバーで○○の業務を実施できるようにすることとなります。

その中で目標が、サーバーを移行することに紐づく形となります。

これだけでは、イメージしづらいと思います。
なので、なにか身近な作業を思い浮かべてください。
その作業に少なくとも3回は何故その作業をするのかという部分を考えてください。

洗濯をする(目標)

服を綺麗にしたいから(目標)

清潔に服を保ちたいから(目標)

最低限の清潔感は持っていると思いたいから(目的)

ちょっとわかりにくいかもしれませんが
上記のような形になります。
どうしてもわからない分野や経験が浅いと目標のみを達成しようとしてしまいます。

そして、達成した後に何すればよいんだっけということになります。

しっかりと目的を意識して行動しましょう。

また管理職のかたや新人のフォローをする方は常に
目的はなんだっけ?と投げかけて引き出すようにしましょう。

この際の注意点としては、投げかけて出た答えを絶対に否定しないでください
少しでも否定すると次からは聞かれた側は下記のように思います。
・どうせ答えが決まっているんだろ
・何答えても否定してくるし、適当でよいか
・否定するなら聞くな

上記のように考えお互いにとって良くない流れになります。
なので、随時目的の確認+答えを否定しないということを意識してみてください。

スケジュールを管理する

だいたいのシステム移行やプロジェクトには期限があります。
余裕のあるものから、ないものまで様々です。
初めて参加するときは基本的に時間に余裕のあるものが多いと思います。
時間によっての意識したほうが良いポイントを記載していきますので、確認してみてください。

■余裕のある場合

・終わりを決める
 基本的には、移行日と予備日を設けます。
 5月末がリミットであれば、その一週間前に本番翌週は予備日といった形が多いです。
自分ならいつにするかなども考えましょう

・必要な作業の洗い出し

 作業として何が必要か
 また、その作業の目的は何かという部分を考えましょう。
 漠然と作業だけを洗い出すと目的が見えなくなります。
しっかりとその作業の目的を考えながら洗い出してみましょう。

・過去に同様の対応をしている場合
 過去の手順を確認して改めて自分でも作成しましょう。
 頻度にもよりますが、結構画面が変わっていたりすることが多いので
 本番の自分が困らないためにも確認をしっかりしましょう。

■本番まで余裕のない場合

 考えたくはないですが、初参加で余裕のない場合に意識することです。
どうしても人手が足りなくて、急ピッチで作業が必要な場合が多いです。

・自分の作業範囲を確認する
 この場合は決まった工程を依頼されることが多いです。
口頭でのここやっといて!だけを鵜吞みにせずに必ず詳細まで確認しましょう。
もしくは発言を必ずメモして、自分の範囲と手順を明確にすることを意識しましょう。
作業中にでたプロジェクトに直結しない疑問などを、終了後に聞くとGoodです。

関係者を洗い出す

新人や初めての方には一番難しいかもしれないところです。
今回のプロジェクトに関係する方を洗い出しする作業です。
洗い出しの目的をまず、考えてみてください。

そうですね、何の作業を新しいシステムで使用できる状態か
その作業を行っている人達に確認する必要があるからですね。

ここでも出てくるのが「目的」と「目標」になります。

関係者を洗い出すのが「目標」
そこから詳細な作業を聞くのが「目的」となります。

関係者へのヒアリング

作業を聞くための洗い出しをするためには業務理解(目標)が必要となります。
社内システムのすべてを把握している新人の方は中々いないと思います。
そのため関係部署にヒアリングしますが、システムを使用していますか?
とだけ、投げかけても中々返答をもらうのが難しいです。

そのためこのシステムのこういう機能をという聞き方が必要になります。
そこまでいる?と思う方もいるかもしれません。
しかし、ユーザーは使用していること以外は何も考えていない方もいます。

そのため、こちらが業務理解をしてリードしてあげる必要があります。
最初は難しいかもしれませんが、目的と目標を理解していれば問題ないと思います。

・アカウント情報

 これは必ず聞く必要があります。
 どういった権限なのか、新システムでは何人必要なのか
システムによっては全体のアカウントとは別に項目によって権限が必要だったりします。
必ず後になって問い合わせが多発する場所なので、しっかりと確認しましょう。

・作業時間
 基本的には移行時にはシステムを止めることが多いと思います。
 その時間止めて問題ないのか、部内への周知をお願い出来るのか
 といったところを確認しましょう。

・移行できるデータ、できないデータ

 こちらも利用部署への共有が必要です。
 すべて終わってから実は必要だったとなった場合はもう一度作業が必要になります。
 そのため、必ず確認するようにしましょう。

・テスト項目

実際に移行が完了したのちのチェックポイントになります。
報告用の資料も作成する必要があります。
確認点として、どこが欲しいのかどこを確認したという証跡が欲しいのか
しっかりと確認しましょう。

作業手順書の作成

最後に作業手順書の作成となります。

何度もうるさいかもしれませんが、まず作業手順書の作成の目的を考えましょう。

そうですね、手順書の作成の目的は本番当日の作業時間短縮+ミスなく実施することですね。

この考え方を常にできれば問題ないと思います。
作業手順書の作成のポイントとしては、そのままなぞるだけで良いものを作成することです。

・スクショを取る

ある程度作業をする際は他のメンバーと一緒にすると思います。
最初は気を遣って、手順書用にスクショを取りますなど言いにくいかもしれないです。
しかし、ここで遠慮すると本番の時に必ず時間をとってしまいます。
本番で失敗するよりは今時間をとった方が良いと思ってしっかりとスクショをとりましょう。

・理解する

中には淡々と進めて、項目のYES/NOだけで進む方がいますが
これは、やめましょう。
できる限りその項目の意味や背景を理解して進めることを心がけましょう。

・実行コマンドのコピペ
実際に実行したコマンドは、本番でもコピペできるようにしておきましょう。
環境によってはコピペできないものもあるかもしれませんが、初めにコピペできる方法を
考える癖をつけておきましょう。
インデントが、入っている経験は皆さんもあると思うので「サクラエディタ」がおすすめです。

最後に

いかがでしたか
本当にざっくりとまとめましたがポイントとしてはやはり
目的と目標をどれだけ意識するかになります。

平凡太郎
平凡太郎

上流工程をできるかたはこの考えをしっかりと意識している方が間違いなく多いです。
プロジェクトはチャンスだと思ってしっかり成長しましょう。

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